Hagenbach 補正

キャピラリー・レオメーターの測定では、試料ホルダー(バレル)の断面変化によりダイスの入口付近で試料の速度が加速するため、圧力損失を追加補正する必要があります。 

高圧キャピラリ―を用いた粘弾性試料の測定では通常、ダイスの入口付近における弾性伸長と粘性伸長の方がより大きい圧力損失をもたらすので(Bagley の補正)、加速効果による圧力損失は相対的に小さいために無視されます。 

紙の塗工剤や印刷用インクのような低粘度試料では、Bagley の補正を用いる損失よりも、加速による圧力損失(運動エネルギー)の方が大きくなります。こうした試料では、Hagenbach の補正を適用して、キャピラリーのダイスに沿ったせん断圧力損失の補正値から正確な粘度のデータを取得します。 

補正には試験温度での試料密度値を定義する必要があります。 

η: 粘度
R: ダイス径
Q: 体積流量
L: ダイス長
∆p: キャピラリーの圧力損失
ρ: 密度